タロットカードは占いで使用するツールとしては
メジャーなものなのではないかと思うのですが
なんでタロットって当たるんだろ?って不思議に思ったことはないですか?
私はずっと不思議でした。
タロットをセッションで使うようになった今でも
不思議です(笑)
なんでたまたま引いたカードなのに
こんなに言い当てることが出来るんだろうって。
今回は、タロットが当たる理由を
私なりに整理したり考えたり思いを語ってみたりしたいと思います。
お付き合いいただければ幸いです。
タロットカードはシンクロニティからのメッセージ?
タロットが当たる理由
その大きな要因は”シンクロニティ(意味のある偶然)”なんだそうです。
セッションの時に引くタロットカードは
たまたま、偶然、引いたカードと言うことになりますよね。
でもそれが相談内容に沿ったメッセージを伝えてくれる。
不思議です。
この不思議な『シンクロニティ(意味のある偶然)』は
カードリーダー(占い師)が特別な力を使って起こしているものでも
質問者の強い念力が起こしているものでもなく
その場を作っている様々な要素から起こるものらしいのです。
ちなみにタロットのカード一枚一枚には沢山の象徴が描かれていて
(ウェイトスミス版のタロットを前提として書いています)
それぞれ意味を持っています。
その場がもたらすシンクロニティ(意味のある偶然)によってひかれたカードを
カードリーダー(占い師)がカードの象徴から読み取ったメッセージとして
質問者に伝えることで
質問とそのカードとの間に繋がりができます。
その繋がりに思い当たる節があったり
自分なりに納得感があったりすると
それは当たってると感じるんだと思います。
出たカードの意味をどのように解釈して質問者の質問と繋げて読み取るかは
カードリーダー(占い師)によって多少違うこともあると思います。
ですがこれまた不思議なことに
何人かのカードリーダー(占い師)で同じ質問に対してリーディングを行なった場合でも
途中の出てくるカードやそのメッセージの伝え方がリーダーによって違ってたとしても
最終的なリーディング結果は同じような着地点になることが多いそうです。
人と場合によりけりな所もあるのかもしれませんが
とても面白いなと思います。
シンクロニティーはなぜ起こる?
ではそもそもなぜシンクロニティが起こるのかが気になるところではありますが
残念ながら私には簡単に説明できないので
1つの考え方として個人的に気に入ってる
集合的無意識を提唱し始めたユング心理学の研究者である
マギー・ハイドさんの考えを載せておきます。
マギーさんによるとシンクロニティは、以下の3つの要素で成り立っているそうです。
- 自分自身の意識
- 自分以外(宇宙の流れ、環境など)
- 観察者の意識
シンクロニティの要素が自分自身(質問者)だけの意識から起こるものではないとなると
その時に出るカードは
質問者の質問そのものの答えに留まらず
質問者とカードリーダー(占い師)の共通意識(場の意識)から導き出される答えや
更にはもっと深くの無意識や集合的無意識に対する答えを含んだ
壮大な答えの塊を象徴するものになるんじゃないかなと思うんです。
となると、カードリーダーによってその答えの塊をどの方向から見てるのかは違ったとしても
その答えの塊自体は1つ。
つまり同じ答えに対する違うアプローチでのメッセージを伝えている
ということなんじゃないかと思います。
カードリーダーも人間なので
リーディングをする上でリーダーの意識のフィルタ(思考の偏り)は
少なからず入ってくるということも致し方無くあると思います。
ですので、リーディングを受ける際には
そのカードリーダー(占い師)がどんな感じの考え方を持っている人なのかとか
その人の人となりとか
自分と感覚が似てるなとかちょっと惹かれるなとか
なんかそういうフィーリングが合う感じが事前にわかってると
安心なんじゃないかなと思います。
何が安心かと言うと
その方が質問者とカードリーダー(占い師)の共通意識(場の意識)が望んだものになりやすく
カードリーディングの結果
つまりその答えの塊に対するアプローチの仕方やメッセージの伝え方などが
スッと受け入れやすいものに
安心して聞いていられる感じのものになるんじゃないかなと思うんです。
しいてはそれが、当たる当たらないに繋がっていくこともあると感じています。
また、質問する側として
カードを引く前からこんな答えが出たら受け入れるけどそうじゃなければ受け入れないとか
無意識に心の中で決めていたりすると
せっかくのシンクロニティ(意味のある偶然)からのメッセージの恩恵を
受け取るのが難しくなるような気もします。
(これを信じないと不幸になるわよっ!的なものは、当然信じなくてOKだと思ってます。
むしろすぐ忘れる。捨てる。そういうのいらない。)
シンクロニティ(意味のある偶然)の要素である
宇宙の流れや環境の意識を変える事は難しいとしても
セッションを受ける本人(質問者)とカードを読む人(カードリーダー)の
それぞれの意識は少なくともどうにかはできるので
その質問に真摯に向き合ってメッセージを活用して良い方向へと進んでいこうとする
前向きな意識である方が
メッセージが力強く明るい未来への後押しをしてくれそうな感じがしますよね。
確かに
質問に対するカードの答えはいつも明るいものとは限りませんし
もしかすると軽くショックを受けるようなこともあるかもしれません。
ですが、そのメッセージは質問者を引きづり堕とそうとしたものでも無ければ
意地悪をしているわけでも決してないはずで
必要な気づきを得て今できる事を行動に移せば未来は変えられるということを
伝えるものだと私は認識しています。
だからこそ
カードのシンクロニティ(意味のある偶然)の恩恵を出来るだけ受けとる為にも
素直な気持ちでカードと向き合うのは大事なんじゃないかなと思います。
タロットカードやカードリーダーをとりあえず試してみるかという気持ちで受けるのも
ありなのかもしれませんが
その場合は質問に対する答え以前に
その態度に対しての答え込みのカードが出てくるんじゃないかと思います。
せっかくシンクロが起きるんだったら
それを上手く使っちゃうんだぜっ!くらいの明るい前向きさと軽やかさで
活用できるのが1番流れが良くなりそうです。
タロットで出た答えは絶対なのか
シンクロニティ(意味のある偶然)は3つの要素
- 自分自身の意識
- 自分以外(宇宙の流れ、環境など)
- 観察者の意識
で成り立ってるらしいと書きましたが
質問に対するカードがシンクロニティ(意味のある偶然)によって引かれるのであれば
自分(質問者)の意識、そして観察者(カードリーダー)の意識
更には宇宙の流れや環境が変わることで
シンクロニティ(意味のある偶然)もその経過とともに変化してくはずです。
ということは
今現在の状態ではこのカードが出てきたけれども
意識を変えれば未来にシンクロされるカードが変わることも当然ありえます。
つまり
でた未来が絶対くるのかと言われればそれは絶対ではないということ。
もとい
このままの状態を続けていけばおそらくその未来が
高確率でやってくるんじゃないかとは思いますが
絶対、必ずこうなる、とは言い切れないと思っています。
また、これを言ったら元も子もないのかもしれませんが
占いの結果というのはどうしても気になるものですし
それ次第で心が揺れ動いたりするものだと思うのですが
その結果(メッセージ)を聞いて今ここからどうするかを最終的に決めるのは
質問者本人以外の誰でもありませんし、そうするのが1番だと私は思っています。
未来に何を望むのか
何かを望んでいるとすれば今できることは何なのか
最後は自分の判断に自信を持って
むしろ望んだ未来の方が自分へと引き寄せられてしまう位の勢いで
進んでいって頂けたらと思うのです。
自分の人生に責任を持って。
最後に
タロットを勉強しはじめてから特に
なぜタロットってこんなに当たるんだろうと
とてもとても不思議な感覚になることが多くありました。
今回その理由を整理してみて
自分の気持ちも一緒に考えてみましたが
それでもやっぱり今でも
不思議なものは不思議です。
時々当たりすぎて
このタロットリーディングで当たるという事まで込みで
全てが決まったシナリオ通りに
私たちはただ踊らされてるだけなんじゃないかと
想像はどんどん大きく膨らんでこんがらがっていったりもしています。
ピンとこない、当たらないという事も
もちろんあると思いますが
それでもそれはその時に必要な何らかの過程がそこに
含まれてるんじゃないかなと思っています。
タロットカードってただのカードでしょ?と思う方も少なからずいらっしゃるとは思いますが
それでも私は
ずっと昔から使われてきた歴史あるこのツールを
脈々と受け継がれてきたこのツールを
今活用できることをとても誇らしく思っています。嬉しいのです。
そんな歴史あるカードのメッセージが
しんどい心を少しでも緩めたり
不安を少しでも解消して未来への道筋を示してくれる
前を向いてここから一歩一歩歩いて行けるような
行動力を湧き上がらせてくれるツールの1つとして
活用してくれる人が増えたらいいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。